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✅ 結論
水の個性は硬度で決まります。ただ、家族であれこれ試してたどり着いた私の答えはもっとシンプルで——"正解の水"を探すより、日常は浄水を土台に、目的の日だけ1本足す。この"土台+ちょい足し"方式にしてから、我が家は水選びで迷わなくなりました。
📌 この記事でわかること
- そもそも水がなぜ大事なのか(公式情報のきほん)
- 水の個性を決める「硬度」のきほん(カルシウム・マグネシウムの量)
- 我が家の4つの水の使い分け(実体験)
- 料理と水の相性のはなし
- 歯科衛生士から見た「水と歯」のほんとうのところ
コンビニでもスーパーでも、水売り場にはたくさんの種類が並んでいます。正直、私も昔は「なんとなく」選んでいました。でも、水にはそれぞれはっきりした個性があると知ってから、選ぶのがちょっと楽しくなったんです。
そもそも、水ってなぜ大事?
成人の体の約60%は水分と言われます。水は、酸素や栄養素を全身に運び、体温を調節する——体の循環を支える、いちばんの土台です(国土交通省「健康のため水を飲もう」推進運動より)。
数字で見ると、その存在感がよくわかります。同運動によると、ふつうに生活しているだけで1日に約2.5Lの水分が失われていきます。一方、食事に含まれる水分と体内で作られる水は、合わせて約1.3L。つまり残りの約1.2Lは、"飲む"ことでしか補えません。
同運動では、脱水は熱中症をはじめ、さまざまな健康障害のリスク要因になるとされ、「のどが渇く前」のこまめな水分補給が呼びかけられています。タイミングの目安は起床時・寝る前・入浴の前後・スポーツの前後。平均的には「コップあと2杯」を足せば、1日に必要な量に概ね届くそうです。
しかも、のどの渇きは"脱水がすでに始まっているサイン"とも言われます。体の水分がわずか1〜2%減っただけでも、のどの渇きなどのサインが現れるとされるので、"渇いてから飲む"では少し遅いんですね。体は水分をたくさんため込んでおけないので、こまめに補い続けるしかない——どんな健康習慣よりも先に、まず水。優先度が高い理由は、ここにあります。
つまり水は、たまに飲む"特別な1本"ではなく、毎日けっこうな量を飲み続けるもの。だからこそ、"どれを飲むか"を少しだけ意識して選ぶ価値がある——というのが、この記事の出発点です。
水の個性は「硬度」で決まる
水の味や性格を決める大きな要素が硬度——水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量から計算される数値です。少ないほど"軟水"でくせがなくまろやか、多いほど"硬水"でミネラル由来のしっかりした飲みごたえになります。
今回登場する2つを公式の数値で並べると、個性の違いは一目瞭然です。
- 温泉水99……硬度 1.7mg/L(超軟水・pH9.5〜9.9)
- コントレックス……硬度 約1468mg/L(超硬水・カルシウム468mg/L、マグネシウム74.5mg/L)
同じ「水」でも、硬度はおよそ860倍。だから「どっちがいい水か」ではなく、「今日はどっちが合うか」で選ぶのが、我が家のやり方です。
前提として|日本の水道水は、実はかなり優秀
「ミネラルウォーターのほうが、水道水より"ちゃんとした水"」——なんとなくそんなイメージ、ありませんか?実は日本の水道水は、水道法にもとづく水質基準(現行52項目)という厳しいチェックを通ってから、蛇口まで届いています(環境省)。
一方、市販のミネラルウォーター類は食品衛生法の規格基準で管理されていて、殺菌方法などによって検査項目の数は変わります。じつは検査項目の数でいえば、水道水のほうが多い——これはあまり知られていない事実です。日本の蛇口の水は、世界的に見てもかなり恵まれています。
だから、我が家の考え方はシンプルです。毎日たっぷり使う水は、優秀な水道水を土台に。そこに浄水ポットをひと工夫として足し、目的に合わせてミネラルウォーターを"選んで"使う、という組み立てです。
ここからは、我が家の4つの使い分けを紹介します。全部そろえる必要はありません——目的に合う1本からで大丈夫です。
- ①日常の土台を整えたい → 浄水ポット
- ②ミネラルを意識したい日 → 硬水
- ③ゴクゴク飲みたい・軟水が好き → 超軟水
- ④外出先でちょい足ししたい → 食物繊維がとれる水
- ⑤健康診断の数字が気になってきた → 機能性表示の水という選択肢も
土台は浄水|BRITA(マクストラプロ ピュアパフォーマンス)
毎日の飲み水・料理の水まで全部ペットボトルにすると、コストもごみもかさみます。そこで我が家の土台はBRITAのポット型浄水器。カートリッジは「マクストラプロ ピュアパフォーマンス」を使っています。活性炭が塩素などのにおいのもとをろ過してくれるタイプで、交換の目安は約4週間。冷蔵庫に1本入れておけば、飲み水もお米を炊く水もこれでまかなえます。
ペットボトルの買い置きが減って、ごみ捨てがラクになったのが地味にうれしいポイントです。
カートリッジ代の節約に、我が家はコストコも活用
毎日飲む+料理にも使うので、カートリッジの消費量はなかなかのもの。そこで我が家はコストコを活用しています。純正カートリッジがお得になるタイミングを狙えるほか、コストコのプライベートブランド「カークランドシグネチャー」からも、ブリタのポットで使える互換カートリッジが出ています。
実際にどちらも使ってきましたが、正直、飲んだ感じの差は私にはわかりません。なので我が家は、ふだんはカークランド、純正がコストコで安くなっているときは純正——という"コスト優先"の買い方に落ち着いています。
ただし、ここは正直にお伝えします。互換品はブリタの品質保証・サポートの対象外です。ブリタ公式は、互換品の使用による故障などには責任を負えないこと、さらに公式が試験した互換品の中には浄水器協会の自主規格(PFOS・PFOAの除去)に適合しないものもあったことを注意喚起しています。安心感を最優先したい方は純正品を。我が家は、この点を理解したうえで使い分けを選んでいます。
ミネラルを意識したい日に|コントレックス
コントレックスはフランス生まれのナチュラルミネラルウォーターで、公式サイトによると硬度約1468mg/L。カルシウム468mg/L・マグネシウム74.5mg/Lと、ミネラルの多さが特徴の超硬水です。
正直に言うと、味は"しっかり硬い"です。初めて飲んだときは「これはお水…?」と思ったほど(笑)。ただ、この個性も慣れてくると悪くなくて、私はミネラルを意識したい日に、常温で少しずつ飲んでいます。ゴクゴク一気にではなく、1日の中でちびちびと。合う・合わないは個人差が大きいので、まずは小さいサイズから試すのがおすすめです。
ゴクゴク飲みたい日に|温泉水99
コントレックスと正反対の個性が、鹿児島県・垂水温泉の温泉水99。公式サイトによると硬度はわずか1.7mg/Lの超軟水で、pH9.5〜9.9のアルカリ性です。
とにかくくせがなく、するする飲める。"水をたくさん飲むのが苦手"という方にこそ試してほしい飲みやすさで、我が家では自宅の買い置きに加えて、外出先のコンビニでもよく買います。子どもたちも、これは自分からゴクゴク飲んでくれます。
外出先で食物繊維をプラス|Cycle.me 食物繊維がとれる水
コンビニでもう1本よく買うのが、Cycle.me(サイクルミー)の「食物繊維がとれる水」。商品ページによると1本(500ml)で食物繊維(グアー豆食物繊維)が5.0gとれて、カロリーはゼロ。すっきりしたレモン風味で、水分補給のついでに食物繊維を足せるのが気に入っています。
食物繊維は本来、野菜や海藻など毎日の食事からとるのが基本。これは「外出先で食事が偏りがちな日の、ちょい足し」という位置づけで使っています。
機能性表示の水という選択肢|サントリー「特水」
最近、我が家の水のラインナップに加わったのがサントリーの「特水(とくすい)」です。原材料は水と米ぬか発酵物(国内製造)だけという、いさぎよい中身。カロリーはゼロで、味はほとんど普通の水と変わらないので、いつもの水と同じ感覚で飲めます。
この水は機能性表示食品で、パッケージには「本品には3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(HMPA)が含まれます。HMPAは、BMIが高めの方のお腹の脂肪(内臓脂肪)を減らすのを助ける機能が報告されています」と表示されています。HMPAは米ぬか由来の成分です。ラベルの成分表示にはカリウムやリンの記載もありますが、ミネラル補給を目的にする水ではなく、この水の個性はあくまでHMPAにあります。
ここで正直に整理しておくと——我が家の腸活の主役は、あくまで発酵食品や食物繊維(食事とCycle.me)です。特水はそれとは別の、"健康診断の数字が気になる年齢"の夫婦が、日常の水の一部を置き換える形で試している水、という位置づけ。飲みはじめて日が浅いので、変化について言えることはまだありません。「無味無臭で、置き換えるだけだから続けやすい」——今お伝えできる実感は、これに尽きます。
※機能性表示食品は、事業者の責任で科学的根拠を消費者庁に届け出た食品であり、国が個別に許可したものではありません。また、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。詳しくはサントリー公式の商品ページをご確認ください。
料理と水の相性|軟水は「浸透」、硬水は「引き締め」
水の使い分けは、飲むときだけではありません。一般に、お米を炊く・出汁をとる・お茶をいれるなど"素材に水を浸透させて旨味を引き出す"料理には軟水が向くと言われています。温泉水99の公式サイトも「食材の内部まで素早く浸透する」と超軟水の個性を紹介しています。
とくに玄米は、白米よりも外側の層(ぬか層)がしっかりしているぶん、吸水に時間がかかるお米です。芯が残ると食べにくくなりがちなので、浸水も炊飯も軟水でそろえて、じっくり吸水させてから炊くと、ふっくら炊き上がりやすいと言われています。食物繊維を含む主食として玄米を選んでいる方こそ、"炊く水"を見直してみる価値があります。
逆に、アク抜きや肉の煮込みのように"引き締めたい"場面ではミネラルの多い硬水が向くと言われます。我が家の料理は"BRITAの水"が基本。まずはお米の炊き比べあたりから、水の違いを試してみるのがおすすめです。
歯科衛生士として|「水と歯」のよくある心配に答えます
最後に、私の専門である歯の話を少しだけ。「硬水や軟水って、歯に影響はないの?」と聞かれることがありますが、今回ご紹介したような中性付近の水が、健康な歯を直接溶かす心配はまずありません。歯の表面(エナメル質)が溶ける"脱灰"は、水の硬度ではなく、pH(酸性度)と糖分の問題だからです。安心して、目的に合う水を選んでください。
歯の観点で気をつけたいのは、水そのものよりも"酸っぱい・甘い飲み物のダラダラ飲み"。酸味のあるドリンクや甘い飲み物を長時間ちびちび飲み続けると、口の中が酸性に傾く時間が長くなります。対策はシンプルで、飲んだら水をひと口、食後は水で口をゆすぐ。口の中が中性に戻りやすくなります(レモン風味など"味つきの水"も、時間をかけてちびちびより、すっと飲みきるほうが歯にはやさしいです)。
もうひとつ、よく聞かれるフッ化物の話。日本では水道水へのフッ化物添加は行われていないので、むし歯予防のフッ化物は水ではなく、ハミガキ剤で補うのが現実的です。水は"たっぷり飲む・ゆすぐ"担当、フッ化物は"歯みがき"担当——役割を分けて考えると迷いません。
▶ あなたの口に合う歯磨き粉は?歯科衛生士が解説する目的別の選び方
まとめ|「正解の水」より「今日に合う水」
水選びに正解はなくて、あるのは"目的との相性"だけ。日常はBRITA、ミネラルを意識したい日はコントレックス、ゴクゴク飲みたい日は温泉水99、外出先のちょい足しにCycle.me——これが今の我が家のベストです。味の感じ方や合う・合わないには個人差があります。まずは1本、いつもと違う水を選んでみると、その個性の違いにきっと驚くと思います。
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