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✅ 結論
特別な健康法は、何ひとつやっていません。私の答えは「朝いちばんの歯みがきから始めて、1日をぐるっと1周させる」こと。口がととのうと朝ごはんがおいしい。食事がととのうと夜の眠りが深い。眠りがととのうと、翌朝がまた楽になる——この循環に乗せてしまえば、頑張らなくても続きます。始めるなら、費用ゼロの「起きてすぐの歯みがき」からがおすすめです。
📌 この記事でわかること
- 歯科衛生士ママの1日の流れ
- それぞれの習慣を「なぜ」やっているのか
- ズボラでも続く、"循環"のつくり方
朝は子どもたちのお弁当と自分の支度でバタバタ、日中は仕事、帰ったら夕飯とお風呂と家族との時間。「健康にいいこと、やる余裕なんてない」——少し前の私が、まさにそうでした。
いま続いているルーティンは、意志の力で頑張っているものではありません。1つの習慣が次の習慣を楽にしてくれる順番に並べ直したら、勝手に回るようになった、というのが正直なところです。この記事では、私の1日をそのまま公開します。感じ方には個人差がありますし、私は医師ではないので、体調に不安がある方はかかりつけ医にご相談くださいね。
わたしの1日の流れ
時刻(めやす) | できごと | ひとこと |
|---|---|---|
4:00ごろ | 起床 | 寝室はカーテンなし。朝日で自然に目が覚める仕組み |
起床後 | 歯みがき | 朝ごはんの前に、口の中をリセット |
4:30ごろ〜 | 白湯 → ピラティス → シャワー | からだのスイッチを入れます |
6:00ごろ | 朝食 | 玄米・麹のお味噌汁・納豆・ヨーグルトが基本 |
8:30ごろ | 仕事 | 歯科衛生士業務 |
13:00ごろ | 昼食 | 手づくりスパイスカレー弁当 |
14:00ごろ | 仕事 | 歯科衛生士業務 |
18:00ごろ | 夕食 | 家族との会話を楽しみます |
20:00ごろ | 入浴 | 湯船につかって、子どもたちと就寝準備 |
21:00ごろ | 就寝 | 8時間睡眠を目標に |
休日 | 同じリズムを維持 | 起きる時間・食事の時間は、平日と変えない意識 |
※時刻はあくまで目安ですが、概ねこの流れです。
1つずつ、「なぜこれをやっているのか」をお話しします。
朝いちばんの歯みがき|歯科衛生士としての"変わらない習慣"
歯科衛生士として、これだけは何年も変わらない習慣です。寝ている間は唾液の分泌が減るため、朝起きたときの口の中は、細菌がいちばん増えているタイミング。そのまま朝ごはんを食べるより、先に歯みがき(急いでいる日はうがいだけでも)をして口の中をリセットしてから食べたほうが、口の中も気分もすっきりします。
朝ごはんがおいしく感じられると、その日の食事全体がちょっとていねいになる——これがこのルーティンの最初の歯車です。歯みがきのタイミングについて詳しくは、歯磨きの時間帯、いつがベスト?|食後すぐはNG?歯科衛生士が答えますにまとめています。
あわせて大事にしているのが、朝の光です。じつは我が家の寝室にはカーテンをつけていません。朝日が自然に差し込むようにして、光で自然と目が覚める仕組みにしているんです。「開ける」というひと手間すらなくすことで、続けるも何も、勝手にそうなる状態にしてしまいました。朝の光は体内時計をととのえる助けになるといわれていて、なにより気持ちの切り替えスイッチとして優秀です。(遮光したい方や住環境もありますので、そこは無理のない範囲で。朝、カーテンを開けて光を浴びる習慣からでも十分です。)
白湯・ピラティス・シャワー|からだのスイッチを入れる
歯みがきのあとは白湯を1杯。効果がどうこうというより、冷たい水より胃にやさしく感じられて、私には合っている——それが続いている理由です。
ちなみに我が家は、飲む水そのものも目的で使い分けています。詳しくはこちら。
👉 水、なんとなく選んでいませんか?|我が家の"使い分け"と硬度のはなし
それから簡単なピラティス。体幹を使って姿勢をととのえる運動で、診療で同じ姿勢が続く私には、肩や腰まわりのメンテナンスとして欠かせない時間になっています。運動の習慣づくりについては海を長く楽しむための体づくり|歯科衛生士が自宅で続ける7つの体メンテナンスで詳しく書いています。
最後はシャワー。仕上げに少しだけ温度を下げると、頭がしゃんとして1日が始まる感じがします。ただしこれは完全に「心地よい範囲で」。真冬や体調がすぐれない日はやりませんし、無理は禁物です。
食事は「発酵×食物繊維」の定番をまわす
我が家の食卓の定番は、玄米・麹のお味噌汁・納豆・キムチ・ヨーグルト。発酵食品と食物繊維の組み合わせは腸内細菌のエサになるといわれていて、腸活の基本形として続けています。メニューを毎日考えるのではなく、「定番をまわす」ことで考えない仕組みにしているのが続くコツです。
お昼の定番は、手づくりスパイスカレー弁当
お昼は大体、手づくりのスパイスカレーを持参しています。市販のルーではなくスパイスから作るいちばんの理由は、油と塩の量を自分で決められること。油は太白ごま油を少しだけにして、あとはスパイスの香りに働いてもらいます。香りがしっかり立つと薄味でも満足感があって、油ひかえめでも物足りなくならない——効果うんぬんというより、これが続いている理由です。
わが家の定番スパイスは、クミンシード・マスタードシード・コリアンダー・ターメリック・カルダモン・シナモン・ガラムマサラ・チリペッパー(パプリカパウダー)。そこに、玉ねぎ・にんにく・生姜・トマト、味の土台として塩と鶏がらスープの素を合わせる、シンプルな構成です。
具材はその季節の旬のものを中心に。よく登場するのは、オクラ・きのこ類・豆類・鶏ささみ・ブロッコリーです。きのこや豆の食物繊維は腸内細菌のエサになるといわれていますし、歯科衛生士としてうれしいのは、噛みごたえのある具材が、自然と噛む回数を増やしてくれること。よく噛むと唾液がしっかり出ます。唾液には口の中を洗い流す自浄作用があるので、このスパイスカレー弁当が、腸にも口にもはたらいてくれるイメージです。
ごはんは、玄米にスーパー大麦とオーガニックキヌアを混ぜて炊いたもの。大麦は水溶性食物繊維(β-グルカン)が豊富なことで知られていて、冷めてもおいしいのでお弁当向きです。ゆっくり消化されるおかげか、午後の眠気がやわらぐ気がします(このあたりは私の体感です)。
もうひとつ、食べ方で意識しているのは夜遅い時間に食べないこと。夕食から翌朝の朝ごはんまで、自然とお腹を休める時間ができるようにしています。難しいことはしていなくて、ただ「夜遅くに食べない」だけ。おかげで朝が軽く感じられて、起きてすぐの歯みがき→朝ごはんの流れにスムーズに入れます。無理な食事制限をしているわけではありませんので、持病のある方・妊娠中の方・成長期のお子さんには当てはまりませんし、体調に不安があればかかりつけ医にご相談くださいね。
腸活の定番選びは腸活ヨーグルトの選び方|スーパーで買えるおすすめ7選と効果的な食べ方、飲み物との付き合い方はその飲み物、腸にいい?でも歯は大丈夫?|歯科衛生士が考える腸活ドリンクと歯もどうぞ。
すきま時間は「耳」から
移動時は、音声で学ぶ時間にしています。運転中、手と目はふさがっていても耳は空いている——すきま時間の中でいちばん確実に取れるのがこの時間でした。内容はそのとき興味のあること。「学びの時間をゼロにしない」ことだけをルールにしています。ただし、運転中は注意散漫にならないように、安全運転に気をつけています。
夜はお風呂と8時間睡眠|厚生労働省の資料も味方に
夜はシャワーで済ませず、湯船につかります。入浴で上がった体温がゆるやかに下がっていくときに眠気が来るといわれていて、実際、湯船の日のほうが寝つきがいいのを感じます。
睡眠は8時間を目標にしています。厚生労働省の資料では、成人はおおよそ6〜8時間が適正な睡眠時間と考えられており、調査研究では7時間前後の人がもっとも生活習慣病などのリスクが低いと報告されています(適正な時間には個人差があります)。私の場合は8時間眠れた翌朝がいちばん調子がいいので、そこから逆算して21時ごろに就寝し、朝は4時台に起きるのが基本のリズムです。早寝を先に決めてしまうと、早起きは自然についてきます。
ポイントは「何時に寝るか」ではなく「朝、すっきり起きられているか」を目安にすること。これも同資料で「睡眠休養感」として紹介されている考え方です。
お風呂でもうひとつ意識しているのが、「洗いすぎない」ことです。ニオイや皮脂が気になると、ナイロンタオルでゴシゴシこすったり、殺菌タイプのソープで全身をしっかり洗いたくなりますが、肌の表面には肌を守る役割を持つ常在菌(じょうざいきん)がいて、洗いすぎはそのバランスや肌のうるおいまで一緒に落としてしまうといわれています。私はよく泡立てた泡を手のひらで転がすように洗って、ていねいに洗うのは皮脂やニオイの気になるところ(ワキ・足・耳のうしろなど)だけにしています。子どもの肌も同じ考え方で、くわしくはあせも対策の記事に書きました。(私は肌の専門家ではないので、肌トラブルやニオイの変化が続くときは皮膚科で相談してください)
それから、湯船には「汗をかける体」を保つという意味もあると感じています。空調の効いた部屋で過ごす時間が長いと、汗をかく機会そのものが減りますが、ふだんから運動や入浴でじんわり汗をかいておくことは、夏の暑さに強い体づくり(暑熱順化・しょねつじゅんか)にもつながるといわれています。くわしくは熱中症対策の記事の「暑熱順化」の項で紹介しています。
休日もリズムを変えない|"社会的時差ボケ"を避けたい
もうひとつ意識しているのが、土日や祝日も、起きる時間と食事の時間を平日とほぼ同じにすること。平日と休日で寝る・起きるの時間が大きくズレると、海外旅行の時差ボケに似た負担が体にかかるといわれていて、「ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)」と呼ばれています。
このズレが大きい人ほど肥満度(BMI)が高い傾向があったという海外の大規模調査の報告もあり(下記参考文献、参照)、休日の寝だめは思っているほど"お得"ではないようです。朝寝坊をすると朝の光を浴びる時間も遅れるので、夜の眠気のリズムまで後ろにずれやすくなります——週明けの朝がつらい、あの感覚につながります。
わが家の運用はシンプルで、休日も起床時間のズレを最大1時間以内におさめるだけ。朝の光を浴びる、朝ごはんをいつもの時間に食べる——やることは平日と同じです。毎日7〜8時間の睡眠がとれていれば、そもそも休日に寝だめしたい欲求自体が小さくなる、というのが続けてみての実感です。
予定は「箱」に入れる|タイムボクシングという考え方
このルーティンを毎日回すために使っているのが、「タイムボクシング」という時間管理のやり方です。やることをToDoリストに並べるのではなく、カレンダーの「枠(箱)」に先に入れてしまい、その枠の中で終わらせる——それだけのシンプルな方法です。
私に合っていると感じる理由は3つ。
- 「次に何をしよう」と迷わなくていい:朝から晩まで小さな決断を繰り返すと、それだけで疲れます(脳のリソースを使います)。先に箱に入れておけば、迷う時間ごと手放せます
- ダラダラ防止:「仕事は、与えられた時間いっぱいまで膨らむ」(パーキンソンの法則)という考え方があります。終わりの時間を先に決めるだけで、集中の質が変わるのを感じます
- 「やらないこと」が決まる:箱の数は有限なので、入りきらないものは思いきって手放せます
コツは、睡眠・お風呂・ピラティスも「動かさない箱」としてカレンダーに入れてしまうこと。「空き時間にやろう」だと真っ先に削られるのがこの3つですが、箱にしてしまえば守れます。先ほどの移動中の「耳から学ぶ」時間も、この箱のひとつです。そして、子どもの急な用事に備えて余白(バッファ)をところどころに残しておくこと。完璧に守るのが目的ではないので、崩れた日は余白で立て直せば十分です。
コツは「循環」——どれか1つが、全部をつれてくる
ここまで読むと「多いな…」と思われたかもしれません。でも実際は、ぜんぶがつながった1つの輪です。
- 朝いちばんに口をととのえる → 朝ごはんがおいしい
- 朝ごはんがおいしい → 食事の質がちょっと上がる
- 食事がととのう → 夜ぐっすり眠れる
- ぐっすり眠れる → 翌朝、早起きがつらくない
- つらくない → また朝の歯みがきから始められる
だから、ぜんぶ真似する必要はありません。どこか1か所から輪に入れば、残りはあとからついてきます。
まとめ|まずは明日の朝、歯ブラシから
入り口はどこからでも大丈夫です。自分に合いそうなところを1つだけ選んでみてください。
- ①朝からととのえたい → 起きてすぐの歯みがき+朝の光を浴びる(費用ゼロ・明日からできます)
- ②食事からととのえたい → 発酵食品をどれか1品、定番にする
- ③眠りからととのえたい → 今夜はシャワーでなく湯船に
私のおすすめは、やっぱり①。歯ブラシ1本で始まって、1日がぐるっと回りだす感覚を、ぜひ試してみてください。毎日の健康習慣の全体像は歯・腸・運動でととのえる、毎日の健康習慣|歯科衛生士ママが続けていることにまとめています。